「直球への対応力」から見るカープ・西川龍馬の可能性

今季打率.306

この成績はルーキーである事を差し引いても充分なものであろう。

 

 そんな西川の強みは「直球への対応力」

プロレベルの速球をライナー性の打球として弾き返し、ファールやポップフライにする事が少ないのだ。

 

まだ、プロに入って6ヶ月しか経っていない西川だが、自分はそんな西川の可能性が楽しみで仕方がない。

 

 近年のカープを引っ張る2選手、丸佳浩鈴木誠也には大きな共通点があった。

それは西川と同じ

「ストレートに異常なほど強い」

ということである。

 

 「ストレートへの対応力」というのは野球において非常に重要な能力である。

 直球に強ければ、バッテリーは変化球中心の配球をしなければならなくなり、それによって打者有利のカウントに持ち込めれば「四球を出したくない」という心理から直球を投げ込む。そしてそれを打ち返す

という循環に乗ることができるのである。(あからさまにに上手くいくことはほとんどないが)

 2015年の丸はこの循環にのれず、ストレートをファールにしてしまうことが多かった。その結果打率を落とし、レギュラーを掴んだ前年度のような活躍をすることはできなかった。

 

 現在、丸は持ち前の「ストレートへの対応力」と合わせて外角球逆方向へ大きく飛ばす技術を身に着け、鈴木誠也インコースに対する無類の強さ勝負強さを身に着けた。

 

西川は何を身に着け、どんな選手になるのか。非常に楽しみである。